runner1974’s blog

ランニングに関する備忘録など (Full2:49’13)末長く楽しく走りたい!

【いまさらレースレポ 後編】つくばマラソン2022


つくばマラソンの後は、仕事が忙しかったり気合いが入らずで、1ヶ月経過してようやくレースレポ…。忘れないように綴っておく。


【前編】は↓



レースの目標は、サブエガ


レースプランはあれこれ考えずに、スタートロスを最小限にして3'58〜3'59/㎞ペースで30㎞まで走る。気温も上がる予報だったので、その時の状態を見ながら後半のペースを判断しようと考えていた。



レース3週間前の30㎞走、疲労の抜けていない状態で多少の余力を残して3'59/㎞ペースで走れていた。当日の気温も30㎞走の日と同じくらい。テーパリングもバッチリ、仲間とも一緒に走るから大丈夫、そう自分にいい聞かせてスタートを待った。



スタート5分前、いよいよ9時のスタート時間が迫ってきた。誘導に従いBブロックの整列位置からスタートラインへと移動を開始した。


前方にはA1とA2ブロック、スタートじゃないのにみんな一斉に走り出す。つられて走るとあっと言う間にA2ブロックの最後尾に滑り込むことができた。スタートラインまでは約20m。


A2スタートとほぼ同じ位置からのスタート、これはラッキーだ。一緒にサブエガしようと話していたpetaさんも数メートル先にいる。
ペーサーをしてくれると言ったちみさんもいる。心強い、あそこまで早く追い付きたい。



高鳴る鼓動、たくさんのランナーがスタートを待つ。これだ!久々の公道レースの緊張感がたまらないぜ。



- スタートから中盤

号砲と同時に、洪水のようにランナーが走り出した。スタートラインまでは18秒、予想よりはるかに短いロス時間。完璧なスタートだ。


今日は行ける!


スタート直後はかなりの混雑、大学構内の段差では転倒もあった。自分は以外と冷静にスルスルと人波を縫ってスピードアップ、気付いたら3'30/㎞まで上げてしまい自重。



1㎞くらいでHighさん、Ryoさん、petaさん、ちみさんに追い付いたので声をかけた。スタートで横にいたtakawonさんは、ロケットスタートを決めて秒で消えた。


はてブロメンバー集団走、私が声をかけたらpetaさんが振り向いてくれた図。


ここからは共闘、理想の展開。呼吸も心拍も余裕があり、いくらでもスピードが出せそうな無双感。落ち着いて脱力を意識し、スピードを一定に抑えた。



大学構内を出る3㎞過ぎには、20〜30人のサブエガ集団が出来上がった。ちみさんは集団の先頭付近、自分とpetaさんはその後ろを走った。



Highさん、Ryoさんはペースを緩め後方へ下がったようだ。10㎞付近で前方からペースを調節したNさんが集団に加わった。



27㎞まではこの集団で3'58/㎞前後のペースを刻んだ。petaさんとは、『今日は行ける、余裕っすね、㌔4を見ないペースで行けるとこまで行きましょう』と声を掛け合った。


ちみさんも時折後ろを見て、petaさんと私がついて来ているかを気にしてくれた。


Nさんは、給水所で進路を譲ってくれたりで、ランナー仲間との集団走は、心強く、楽し過ぎた。
ずーっと、このペースで走れそうだった。



ハーフ通過は、1時間24分26秒。
貯金30秒、ほぼプランどおりだ。



- レース後半


つくばマラソンは大学構内を出てから26㎞くらいまでは超フッラト。景色も変わり映えせず単調だったが、集団走でのペース維持は楽だった。多少の轍が気になる箇所はあった。


27㎞前後から多少のアップダウンと折り返しなどがあり、リズムが変わり始める。まさにそのタイミングで一気に集団が散開した。


バラバラになる集団、petaさんがペースダウン、ちみさんを上り坂で追い抜くと『ミキティ頑張って』の一言…。ここからは単独走か?いよいよ本当のマラソンが始まると気合いを入れた。



少し前をNさんと2、3人のランナーが一定ペースで進む、まだ余裕があったのでNさんを追った。立ち止まったり、前方から落ちてくるランナーも増え始めた。


折り返し手前のスライドで先行するtakawonさんとエールを交わす。1〜2分の差だろうか?
少し前のNさんとは5秒差、出力を上げて追いつきたいのにスピードが出ないことに気付く。


あれ?


折り返しのカラーコーン(28㎞手前)をターンしたところで脹脛がピキピキし始める。㌔4維持がギリギリ。えっ?まだ30㎞手前なのに。


ここで一気に集中力が途切れて身体がキツくなり、不安な気持ちに支配された。
そう、今回のレースはここが分水嶺だった。


29㎞まではサブエガペースを維持したが、すでに両脹脛が攣っていた。このまま走れば歩けなくなるのも時間の問題。仕方がないと数秒間立ち止って屈伸…。


ここで気持ちが完全に切れてしまった。


再スタートすると、4'30/㎞ペースなら攣らずに走れそうだった。



30㎞通過は、2時間36秒。
ここまでのアベレージは4'01/kmとガーミンに表示されていた。もう全く貯金がないことが分かり、サブエガを断念した。



さて、ここからどうする?
4'15/㎞ペースなら2時間52分台?
4'30/㎞ペースなら2時間54分台?
惨めな下方修正の計算を続けた。



くっそー!


練習が足りなかったのか?
スタートで飛ばし過ぎたか?
暑くて発汗が多かったのか?
給水は全部取ったのに…。
もうリタイヤしちゃおうかな?
ネガティブ思考のまま淡々と進む。



少し回復したように感じたので、試しに4'15/㎞まで上げたら、すぐに攣ってまた屈伸。
攣らないように、止まらないように、ヒタヒタと進む。心肺は苦しくないのにペースを上げられないジレンマ。



37㎞を過ぎたあたりで立ち止まって手振っている男がいる。あれ?遥か前方にいるはずのtakawonさんだ。立ち止まるなんて何かのトラブルか?近づくと笑顔で怪我はしてなさそうだったので、お互いに省エネでエールを交わした。


見回せば、歩く人、止まる人、コース脇で倒れて介護されている人など、フルマラソンの厳しさを改めて感じた。


目標達成は無理でも、自分はまだ走れるじゃないか!と気持ちを奮い立たせてみたものの、ゴールは果てしなく遠く感じた。



ようやく大学構内に戻って少しホッとした。
40㎞手前のスライド区間、数分先を行くNさんが、『頑張れ』と檄を入れてくれた。


心が折れている自分は、『あースイマセン。もう脚が攣ってて動かないのよ、なんて弱いんだ俺』と思いながら手を上げて答えた。Nさんはしっかりと走っていてサブエガ行けそう、強いなぁと思った。



40㎞を過ぎて今の状況を再確認した。
脚攣りで2、3回止まったものの、4'30/㎞ペースで走れている。


そうだよ、PBと公認サブ55は絶対にやらねばならない!と我に返った。


41㎞のラップは4'37まで落ちている。
やべ〜油断した。サブ55に間に合わない!
攣らないように出力80%でラストスパート。


最後の力を振り絞り、なんとか2時間54分40秒でゴールした。


ゴールでポーズを決める余裕はあったようだ。思い出にオールスポーツで2枚だけ購入。


3戦連続サブ3&PB更新、公認サブ55も目標には届かず課題が残るレースだった。サブ3した時のような達成感は感じられなかった。



次戦は来年1月29日の勝田マラソン
12月に入って、フルのダメージもモチベーションも回復して本格始動。追い込んだ練習ができるのも約1ヶ月。故障に気を付けて頑張るぞ!