runner1974’s blog

ランニングに関する備忘録など (Full2:49’13)末長く楽しく走りたい!

【レースレポ②】勝田全国マラソン2023 レース編

【スタート前編】は


スタート約30分前に整列、トイレに行ったらみんなとはぐれたが、Bブロックに並ぶとサブエガ狙いのpetaさん、ひらぶーさん達と合流。みんなで㌔4ペースを刻もうと話し合った。


Aブロックは少人数、Bブロックの7〜8列目くらいに並んだが、スタートロスは少なくて済みそうだ。


見上げれば雲ひとつない快晴、風は弱く懸念された低気温も陽射しがあり体感5℃くらい。
もしや今日は絶好のコンディションか?


手袋は厚手から薄手に変更、100円均一のカッパはスタート前にボランティアの方へ手渡し、Tシャツ、スポーツ腹巻き、アームスリーブでスタートを待った。


スタートラインに立てた充実感と心地良い緊張感がたまらない。
サブエガ絶対やる!
最後まで強い気持ちで走る!
と決意を新たにした。


On your mark!
号砲が鳴り渡り一斉にスタート。

スタート直後は道幅も狭くてかなりの混雑、転倒に気を付けながら人混みの中を徐々に加速。ロスは10秒ちょっとでスタートは大成功。


商店街を7〜800m走り、勝田駅前で右折して昭和通へ。道幅も広がりレースペースで走り始める。


しばらくは、petaさん、ひらぶーさんと近い位置で走るが、同じくらいのペースの人が多過ぎて走りづらい。自分の走りやすい位置とペースを心掛けた。


つくばでは、サブエガ集団の中で走り、ペースの上げ下げに影響を受けて脚を使った。勝田も自然と2、30人くらいのサブエガ集団できたが、中には入らず10mくらい後方を自分のリズムで走ることにした。


レース前半は自分のペースで安定して走れ、余計な体力を使わずに済んだ。
もちろん周りに仲間がいた方がいいのだが、いつも単独走で練習しているせいか、付かず離れずくらいの距離が合っているようだ。



勝田全国マラソンの高低図

勝田のコースを研究した結果、攻略ポイントはアップダウンと風。15㎞付近の最大の登り坂(赤丸)、30㎞過ぎの三連坂(青丸)、他にも跨線橋など起伏が多い。当日は風が弱かったので、起伏で脚を使わず淡々と走ることに集中した。


前半の山場、15㎞付近の坂(赤線)で集団はガクッとペースが落ちた。自分は登り坂でもペースがあまり落ちないので、集団を横目に淡々と走った。(stravaで他の人のログを見ると、15㎞のラップはほとんどの人が+10秒前後だった。)


『勝田のアップダウンは大したことない!坂ダッシュで鍛えた俺は登りが得意!』と自分に言い聞かてマインドコントロールしていると、登り坂を走る度に気合いが入り、ぐんぐんと坂を駆け上がれた。


その代わり、下り坂が下手クソなので、下り坂ではサブエガ集団との距離が広がった。下り坂でペースは上がらずとも落ちることはいないので、気にせず自分のペースを貫ぬいた。


ハーフ通過 1°24'22。

全てがプランどおり。この時点で、petaさんは20m以上先行しており調子が良さそうだ。ひらぶーさんは後方へ下がった。takawonさんは途中からサブエガ集団に加わり、自分の10mくらい前を走っていた。



給水ポイントは、7㎞地点から5㎞毎に設置され、水とポカリが置かれている。ボトルで携行したマグオンを、給水毎にひと口のんで、ポカリで流し込んだ。


私設エイドもたくさんあり、牛乳、ヤクルト、ゼリー、飴など心温まるエイドだった。手渡しで飲み物をくれる人もいて、勝田はエイドがとても充実していた。残念ながら、飲み物以外の物を取る余裕が無く、私設エイドは泣く泣くスルーした。


エイドに加えて、勝田は街を挙げてランナーに声援を送ってくれたこともサイコーで、最後まで応援のパワーをもらい、走り続けることができた。


【レース後半】

いよいよレースも後半、25㎞の跨線橋でペースダウンしたtakawonさんをパス、この時は自分に余裕があったので、軽く背中を叩いて元気を送った。


まだまだ余裕がある。膝も平気だ。30㎞からアップダウンがあるから、一定のペースでこのまま行こう。


30㎞通過 1°59'58

良いペースを維持、少し脚がキツくなってきたが、まだ行けそうだ。30㎞を過ぎた頃から、petaさんの背中がジワジワと近づき、三連坂で追い付く。


petaさん、キツいのか?ここまできたら一緒にサブエガやろう!登り坂で声を出す余裕が無かったので、前に出たところで"ついて来い"と右腕をグルグル回してエールを送った。


三連坂を抜け、petaさんとは離れてしまったがきっと好走すると念じて、そのままのペースを維持した。


ここまで来ると前方に集団はなく、2、3人の小グループか単独ランナーだけ、落ちてくるランナーを拾いながら淡々と進むが、いよいよ脚がツラくなってきた。


35㎞を過ぎたあたりで、ピキピキと脹脛に攣りの兆候が現れた。息を大きく吸って胸を膨らませて前傾を保つ、真下着地で脹脛を使わずに股関節で走ることに集中。ペースも時折㌔4を落とし始める。


前方にちみさんを発見。だいぶペースが落ちているようだ。顔が塩だらけで疲労している。流行り病で本調子ではないんだな。今ならマウントを取れそうだけど、スッと横に付いて頑張れとアイコンタクトを送った。何か声をかけたかったが、自分にも余裕がなかった。


このあたりから便意(大)が強くなる。スポーツ腹巻きを上げ直し、お腹を冷やさないようにした。それでもギュルギュルと鳴り始めた。昨晩出し切れなかったやつか?


気になりだすと便意が止まらない。トイレの前を通過する度に駆け込もうか考えたり、漏れないように肛門に力を入れたり、一気に集中力が途切れ、37㎞のラップは4'09/㎞まで落ちてしまう。


脚も痛くて限界、このままペースを落としたい。
サブエガが無理でもPBは間違いないぞ。
2時間51分か52分でも十分じゃないか?
膝も痛いんだろ?無理するなよ俺…
弱い自分が心を支配し始める。


あと5㎞の看板が見えた。


ここだ!ここがレース最大の山場だ!集中しろ!自分に打ち勝て!


サブエガ達成のために今日まで頑張ってきた。
二度とないようなベストなコンディション。
レースに出たくても、出れないことだってある。
膝の痛みは我慢できるし、まだ走れる。
あと5㎞死ぬ気で走る!次はない!
今日キメる!こうして走れることに感謝だ。
心の中で自分を鼓舞し続けた。



昭和通に戻った38㎞くらいから、"気持ち"でスピードを上げる。39㎞から40㎞は速いランナーさんに抜かれたので無心で追従。レースを通じてこの2㎞が一番キツかったが一番集中して走れた区間だった。


昭和通、40㎞付近で必死の様子

40㎞通過 2°40'19

サブエガペースを維持できているが、身も心も限界が近い。ゼェゼェ、ハァハァ、周りのみんなも必死だ。歩いたり止まっているランナーさんもたくさんいる。ここまで来てストップは悲し過ぎる、マラソンは怖い…。


フォームを乱して脚が攣ったら終わり、肛門を緩めても終わりだ。あと2㎞、1秒たりとも油断するなよ、最高のビクトリーロードにするんだ。絶対に負けない。


ゴール地点の石川運動ひろばが近づいてくる。夢にまで見たサブエガを確信、左折してゴールゲートを見た瞬間



やった!やった! やった!
よっしゃぁ!
ぅおりゃーぁ!

アドレナリン全開で叫びながらゴールした。


記録:2°49'13


ゴール後は仲間と健闘を讃えあい、アフターではお祝いのポジション(寝ている奴)を頂きました。沢山のお祝いの言葉、ありがとうございました。サブ3以上に嬉しかったです。


燃え尽きた、マラソンサイコー!



おしまい