迷いに迷ったあげく、東京チャレンジマラソン2020のスタートラインに立った。
結果は15㎞DNFデス。沈。
【★会場レポート★】
自分のレポートは後にして、来年1月31日の東京チャレンジマラソン2021に出走予定のランナーさん達がいるので、まずは会場やコースについてレポート。たまには有用な情報発信、なかなかの難コースデス。
私が下車した赤羽駅から、会場までは普通に歩いて20分弱、途中にコンビニも2、3店あり。
【トイレ】
大会本部前に公共?トイレ3つ(男女別)↓
本部から100mくらい上流に仮設トイレが6〜7室。男性の『小』なら本部前のトイレでも、さほど並ばない。仮設トイレは男女共用なので常に10人くらいが並んでいたイメージ。
受付は、ハーフとフルが別々の列なので要注意。私はハーフに並んでしまい、途中で小さな声のアナウンスに何とか気付いてフルの最後尾に並び直す。お陰様でアップの時間が減った。
着替えや準備は、荒川の土手が段々になっているので、そこに座れる。広々としていて混み合わない。↓
仮設テントの更衣室や、荷物の預かりサービスもあるが、ほとんどのランナーは土手で着替えて荷物を放置してスタート。ランナーあるあるだな。やはり河川敷なので風は多少あった。
【コース】
コースは完全舗装路で、幅員は広い所で約5m、狭くて3mくらい。荒れた路面はほとんどなかった。
さて、ここからは写真がないので、つたない文書でレポート。コースは、スタートから2.5㎞下流へ行き、折り返してスタート地点を通過し、上流へ2.5㎞行って折り返す。片道5キロのコースを約4往復+少々。
スタートは目標タイムごとのウェーブスタート、やや後ろの方に並んだがスタートラインから20mくらいで、サブ3目標のウェーブは100人くらいだったかな?で多少窮屈。スタート直後に転倒している人もいた。
スタートするとペーサーを先頭に広いところで横5列、狭いところで横3列くらいの縦長の大集団が形成された。おそらく長さ3〜40m以上になっていた。
【難所① 土手上がりの坂】
スタートして約800mでいきなりの上り坂。なかなかの斜度で前がつかえる。スタート地点は土手の下側の低い位置にあり、100mくらいの坂道で10mくらい上の土手へ駆け上がる。
坂が嫌いなら激坂と呼ぶレベル?
いつも坂を走っていれば、ギリギリペースを落とさず、なんとかなる長さと斜度レベル?
上りでもスピードがあまり下がらないランナーは、集団の右側へ出た方が良い。私も坂であまりペースが落ちないので、集団の中にいて前が詰まってリズムを崩した。
【難所② コークスクリュークランク】
坂を上がって土手を走ると一気に風が強くなる。坂から300mほど進むと直角左コーナーで少し下る。70mほどすると、少し上って直角右コーナー。
ランナー泣かせのアップダウンとコーナーだったので、勝手にコークスクリュークランクと名付けた。
クランクを抜け、さらに1㎞ほど下流へ行って、人の背丈ほどのカラーコーンを右回りしてスタート方向へ折り返す。
さきほどのコークスクリュークランクを逆から走り抜け、クランクで乱れたペースが落ち着いたところで土手の上から一気に下る。集団だと下りの集団のペースもみんなバラバラなので地味にブレーキ筋を使う。
坂&クランクは、体力を削られるポイントだ。自分はDNFしたので4回だけ味わったが、完走するには合計10回ここを通るので、かなり削られると思う。DNFを決意させてくれたのも、この難所のお陰デス。
【平坦区間】
スタート地点から今度は上流へ、ここからは安心、道幅が少し狭かったりするが、終始フラット。ここの区間でペースと呼吸を落ち着けたい。上流側の折り返しも赤い大きなカラーコーンが目印。本当はこの区間を4'10くらいで走り土手の上の区間を4'15くらいで走りたかったが、集団のペースは大体一定だった。
【給水】
スタート地点付近の上り側と下り側にあるので、5キロ毎になる。紙コップに水とスポドリ、テーブルが2、3脚。集団で走っているので、なかなかの混雑具合で取りづらい。集団だと小さな給水所は一瞬で取り逃がすので、事前チェックと位置どりが必要。
給水ロスは5秒みた方がよいかも。
【風】
土手の上の風はキツい、ただ、ペーサーを先頭にかなりの人数の集団で走れるので単独より遥かに楽。このコースは、どこまで集団で温存できるかがポイントになりそうだと感じた。リタイヤ後に25㎞までレースを見学していたが、その時点で集団は50人くらい残っていた。
【砂塵】
土手の下は、風のかわりに強烈な砂塵が時折舞うので、サングラスはマストアイテム。
コース紹介はこんなところ。
【その他】
レジェンドランナーの平塚潤さんが、ハーフを走っていて、みんなに声をかけてくれた。
参加賞に水で溶かして飲むモルテン160をくれた。個人的には320が欲しかったが700円くらいするのでラッキー。あとは試供品的なサプリ2つ。
【DNFしたくせにレースレポ】
リタイヤしたが、気持ちを忘れないように綴っておく。
怪我(左足の後脛骨筋炎)の様子をみるため木曜の夜にテストランし、痛みもわずかで『もしかしたら行けるか?』と思ったが、翌朝は内くるぶしが腫れ、痛みが少し増した。
同じ怪我を1年前にやっていたので、こりゃダメなやつだと自分の状態は分かっていた。
でも、奇跡が起きるのではないか?
せっかくエントリーしたのに走らずに終わっていいのか?
行けるところまで走ってみるか?
いや、こんな足では出ない方がいい。
迷いに迷い、準備だけはして赤羽駅に降り立った。会場へ向かう間も時折、患部に鈍痛を感じたが、やばい痛みはなかったので、そのまま会場へ。
当然、気持ちも入らず、流れ作業のように身支度を整えスタートラインへ、スタート3分前にトイレから出るほどの緊張感のなさだった。
あれこれ考えるのが面倒で思考を放棄して、なんとなくスタートラインに立っていた。
スタートすると、みんな同じサブ3ペースで走る大集団が形成された。いつも1人で走っていたので、集団で一緒に走れると
なんて楽なんだろう。
サブ3ペースは、こんなゆっくりだっけ?
このままなら42キロ行けるかも?
これがレースの魔法かな?
色々考えながらも、リラックスして走り始めた。平坦な道では、痛みをほとんど感じなかったが、やはりコークスクリュークランクや下り坂では内くるぶしに痛みが走った。
やっぱりダメだ、長期の故障だけは絶対に嫌なので、適当なところでリタイヤしよう。
5㎞走ってスタート地点に戻った時、このままリタイヤしようと思ったが、
コースのレビューをブログに書くには、上流側の5キロ走らないと書けないなぁ。
スタートからずっと自分の左右にいる女性ランナーともう少し一緒に走りたいなぁ。
と、本来の目的とは全く関係ないことを考えながら、スタート地点を通過して集団と共に上流側へ。
すると8㎞くらいから久々のランナーズハイに。
楽しい、飛んでるようだ、どっこも痛くないし苦しくもない。サブ3ペースでも心拍は140台で全然余裕だぞ。脚が万全ならよかったのになぁ、こんなに楽にサブ3ペースで走ったことはこれまでない、ジョグしているみたいだ。綺麗な空、みんな一生懸命走っているなぁ。なんて素晴らしい時間だろう…。
知らない内にスタート地点をもう1回通過して土手の上へ上がる。
風は強かったが、スカイツリーを遠目に、ルンルン気分で下流側で2回目の折り返し。そして、4回目のコークスクリュークランクに差し掛かった。左コーナーからの下りで、今までで一番強い痛みを感じ、続く土手からの下り坂でズッキン、ズッキンと痛みが出てしまう。
これは痛いぞ、でも走るのが気持ちいい。
もうちょい行ってしまおうか?
ペースは維持できのたで、脳内麻薬は恐ろしい。
3度目の給水所で自分がスポドリを飲み終えたところで、となりのデカいランナーが頭からか水浴びした。かなり豪快に水浴びしたのか、コップの半分くらいの水が自分にかかった。
このヤロー、すいませんくらい言えよなぁ。
そして、水を浴びた瞬間に我に帰った。
あっ、俺は本当は足が痛いんだった。
もうやめろ!日常生活にも支障が出るぞ。
ここでやめて2、3週間で復帰するのと、また2、3ヶ月走れなくなるのはどっちがお得だ?
タイミングよくスタート地点に戻ったので、迷わずDNFした。
私の初サブ3チャレンジは終わったのだ。
でも、少しだけ楽しい時間を味わえた。
まだサブ3は早い、でもこれまで頑張ったご褒美に、神様が楽しい時間をプレゼントしてくれた気がした。
そして何より大ダメージは回避できたと思う。
翌朝、酷い腫れや痛みが出なかったのでホッとした。
少し休もう。
いや、ライバル達は今日もどこかで走っている。
しばらく走れないから、コアマッスルを強化しよう。サブ3は諦めない!
おしまい。